ZenCart との違い

【Zen Cart 1.3.0 との違い】

"Zen Cart Pro" についてご理解いただくには、まず "ZenCart1.3.8a" について知っていただく必要があります。

弊社ビッグマウスでは、昨年よりPHP5で動作する"Zencart" の必要性を認めて準備を進め、2008年の2月に最新版のZencartであり、PHP5での稼働実績のある、"ZenCart1.3.8a" の日本語版を公開いたしました。

独自での日本語化により機械翻訳ではない判りやすい表示に努めると共に、より日本の商習慣に合わせた形のカスタマイズを加えて無償で提供してきました。(言うまでもなく、Zen-cart.jp の功績も大いに活用させていただきました)

公開より間もなく半年になりますが、その間すでにダウンロード数は2000件に及び(2008年9月末時点で約2500ダウンロード)、様々なサーバー環境やご利用方法で、数多くの方からのフィードバックをいただきました。
おかげ様で "ZenCart1.3.8a(日本語版)"は、より堅牢で安定したシステムに成長する事が出来ております。

"ZenCart1.3.0" と "ZenCart1.3.8a" の違いは、そのバージョンの違いも含めて大変大きいため、全てを解説する事ができません。
ただ、最も大きな違いとしては、

   ・ Zen Cart自体のバージョンが違っているため、基本機能やテンプレートの構造が違っている事
   ・ PHP4 と PHP5 の両方で動作する互換性を持っていること
   ・ 言語ファイルが全てUTF-8になっていること
   ・ ビッグマウスが独自に日本語化と各所にカスタマイズを行っていること

などが挙げられます。
当然のことながら、独自のカスタマイズ項目も多く、文字コードもこれまでEUCで記述されていたものが全てUTF-8になっているわけですので、zan-cart.jp で提供されている"ZenCart 1.3.0" とは、互換性がありません。

参考までに、現時点での最新版となる "ZenCart1.3.8a" のreadme ファイルを掲載いたします。
詳細はこちらをご覧ください。>>  readme_138a.zip

 

【ZenCart1.3.8a(日本語版 - ビッグマウス提供)との違い】

上記の通り "Zen Cart Pro" は、こうして大勢の方に育てていただいた "ZenCart1.3.8a" をベースとし、商用に安心して利用できるECサイトの構築のために準備いたしました。
追加されたカスタマイズのディストリビューションとサポート、またマニュアル類の提供のためこのパッケージは有料で配布しております。
ご利用に関しては ZenCartのGNU/GPL ライセンスに準じた、使用許諾契約に同意いただく必要があります。

機能については、以下の点において "ZenCart1.3.8a(日本語版)"と、"Zen Cart Pro" は異なっています。

1、携帯への対応
携帯端末による表示のため、追加テンプレートという形での対応ももちろん検討いたしましたが、携帯でのSSLの利用や様々な決済代行サービスへの対応、またセキュリティレベルを絶対に落とせない事などから、弊社ではあえてコアなソースコードに手を入れ、より安定した動作を実現いたしました。

携帯のデザイン・表示レイアウト設定のための独自の管理メニューを持ち、お好みに合わせた携帯画面表示を実現する事ができます。
また、携帯対応に伴い画像リサイズ機能を強化しました。
管理画面からの登録時にはPC用の画像と共に、携帯用の小画像・大画像を自動生成いたします。
また、FTPでアップロードされた画像に関しては、携帯端末からのアクセス情報を元に、「もし表示しようとする画像が、まだ携帯用のサイズで準備されていない場合は自動生成・保存する」様にいたしました。

2、日本語化の見直し
"ZenCart1.3.8a" では、完了していなかった部分も含め、管理画面の日本語表示部分を再度全て見直しを行っています。
すでに、「わかりやすくなった」とご好評いただいている部分も含めほぼ全面的な見直しを行い、翻訳するのではなく、機能に応じて設定項目の目的が分かるように各メニューと説明文の修正が行われています。
これにより、管理画面自体がマニュアルといえるほど、判りやすい内容になっていると自負しております。

例えば、「一般設定」の「最大値の設定」や、「商品の管理」>「オプション名の管理」といった、これまで判りにくかったページ内のメニューがいかに整理され、判り易くなっているかがおわかりいただけるでしょう。

3、管理画面のモード切替
"ZenCart" をこれまで利用してこられた方は、管理画面のメニュー項目の多さに圧倒され、それだけで「面倒だ・・」という印象を与えてしまう事にお悩みであったでしょう。
" Zen Cart Pro" では、「日常のショップ運営に必要なメニュー」だけを表示するためのモード切替を準備しました。
普段は「商品の管理」と「注文の管理」など本当に必要なメニューしか表示されませんので、ストレスなくショップの運営をしていただく事が可能です。
また、ワンクリックですべてのメニュー表示に変更可能ですので、"Zen Cart Pro" の持つ優れた管理機能にいつでもアクセス可能です。

4、便利になった「注文管理」 (納品書・配送表 印刷)
弊社では、ZenCart をお客様に導入するたびに「注文管理画面が直観的にわかりにくい」という要望をよくいただいておりました。
いつも利用する画面ですので、直観的にわかりやすい事は、ミスを防ぐうえでも重要なポイントだと考えレイアウトを修正いたしました。
また、ステータス更新によって自動的にお客様に送信されるメールに追加するコメントは、あらかじめ複数の定型文を作成して保存しておき、クリック一つで状況に応じたふさわしいコメントが自動入力される「定型文貼り付け機能」を追加しております。

この同じ機能は、「納品書」「配送表」印刷画面にも実装されています。
「納品書」「配送表」も、そのまま印刷できるようにレイアウトが調整されています。

5、郵便番号データからの住所入力支援機能追加
購入者の住所入力の手間を省くために大変有効な手段が、この郵便番号からの自動住所入力機能です。
ただ、郵便番号データは常に変動してるため、そのメンテナンスは面倒なものでした。
Zen Cart Pro では、管理画面からのクリック一つで「郵政公社」の提供する常に最新の郵便番号情報により、データベースを更新します。
Cron の設定ができるサーバーであれば、完全にメンテナンスフリーにする事が出来るでしょう。

6、ニュース管理機能 と RSS 配信
既に情報配信の手段としては完全に定着した「RSS配信」を機能を標準装備いたしました。
最新の商品情報は常に4つのタイプのRSSで出力されます。( RSS1.0、RSS2.0、Atom1.0、Atom0.3 )
"Zen Cart Pro" ではこれに加えて、専用の「ニュース管理機能」を追加し、提供されるニュースも商品情報と同様にRSSで配信されるように致しました。
これにより、お客様に急いで知らせたい「セール情報」などもRSSで配信する事が出来るようになっています。
また、「ニュース管理機能」は、PING送信機能とも連動しており、各種検索エンジンに対してPINGの送信を行います。(PING送信先メンテナンス可能)
また最新のニュース記事は、そのヘッドラインをトップページでプレビュー表示させる事も出来るようになっております。

7、汎用性を重視した カテゴリ・商品データのCSV入出力機能
作業に必要な項目だけを選んでダウンロード、必要な項目だけのCSVでアップロードができるようになりました。
全ての項目を入出力する必要は無く、「在庫数だけ一括修正したい」といった場合に必要な項目だけで登録できるため、ストレスも少なくミスも減ります。

8、ゲスト購入機能
「商品を購入したいが、会員登録したくない」というユーザーのために会員登録無しでの買い物を選択できるようになりました。管理画面からこの機能利用を選択可能です。
また、ゲスト購入が完了した画面で「ご入力の情報で会員登録する」機能を追加、次回の購入の促進に役立ちます。

その他

その他、セキュリティの向上と安定性、そして使いやすさの向上のための数多くの工夫が随所になされております。
開発には、多くのショップ運営者様の協力いただいて、その要望を集約した「本当に使いやすいECサイト」になりました。
カスタマイズの多様性が Zen Cart の魅力ですが、そのすべての機能を生かした上で「カスタマイズしなくてもすぐに使える」パッケージとして準備しております。